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Webマガジン Vol.12 - Oct., 2014

クリックやポップの評価

オーディオ製品の出力におけるクリックとポップは、ユーザーがヘッドフォンで聞いている場合には危険性を伴う悩ましい問題です。このように望まれていないノイズは一般的には機器の電源オン/オフ、スイッチング、ミュートのタイミングで発生します。多くのオーディオICがクリックやポップを抑制する機能を備えていますが、中にはその抑制効果をあらためて評価しなければならない場合があります。

クリックやポップの測定

  Audio Precision社では、APx500ソフトウェアの先進的なファイルレコーディング機能とAPx Sound Level Meter Utililtyを利用してクリックとポップを検出する2つのAPxプロジェクトファイルを準備しています。このソリューションは離散間隔で測定するよりも優れています。たとえ128/秒の相対的に高速なレートで測定したとしても、過渡現象信号であるクリックやポップは検知されません。48 kHzサンプルレートのディジタルレコーディングによって、あらゆる可聴な過渡現象をキャプチャすることができるのです。

   まだお持ちでなければ、APx Sound Level UtilityをAudio Precision社ホームページからダウンロードしてインストールしてください。(APx Click and Pop Measurement Projectsからユーザー登録後にダウンロードできます)

  APx500ソフトウェアを起動し、その後にユーティリティを起動します。ユーティリティが異なるプロジェクトファイルを実行するか聞いてきた場合はNoをクリックします。APx500ソフトウェアからClickAndPop_NoGen.approjxプロジェクトファイルを実行してください。


  APx Sound Level Meter Utility

 

  DUTの出力端をAPxアナライザのアナログ入力端子に接続してください。DUTへは通常の動作環境下で負荷をかけてください。ヘッドフォンやスピーカーの出力では、一般的にそれぞれ32Ωや8Ωになります。


  DUTとAPxアナライザの接続図

  この状態で、ユーティリティ上のAcquireボタンをクリックしてファイルのレコーディングを開始します。16秒後にレコーディングは停止します。この間にDUTの電源をオン/オフ切り替え、もしくはクリックやポップを誘発するようにDUTを操作します。


  (ユーティリティではなく)APx メジャメントレコーダによるレコーディング画面

  レコーディングが停止してからAnalizeボタンをクリックしてください。オリジナルデータと、A重み付けフィルタ通過後のデータ、平均化されたデータの3種類が別ウインドウで表示されます。ウインドウ内でフィルタ設定、時定数、アベレージ設定を変更すれば、グラフ表示が自動的に更新されます。


  DUTをミュートした場合の解析ウインドウ

APx500からのデバイス制御


  DUT制御を制御する場合のDUTとAPxアナライザの接続図

  もう一つのプロジェクトファイルClickAndPop_SqGen.approjxによって、デバイスの自動制御を行います。APxアナライザのアナログ出力ポート1からデバイスのロジックピン(スリープ、ミュート)を制御する矩形波を出力します。APxアナライザの矩形波ジェネレータの最小周波数は10 Hzであるため、予め0.25 Hz、0 dBFSの矩形波の波形ファイルがAudio Precision社によって作成されており、これがプロジェクトにロードされます。APx500のシグナルジェネレータレベルは5 Vに設定されていますが、必要なロジック電圧に調整してください。


  APxジェネレータの矩形波出力

  この矩形波で、デバイスにパワーの割り込みを許容するリレーを制御することも可能です。この場合、アナライザの出力端を保護するためにソリッドステートタイプのリレーもしくはリレーバッファを使用してください。もしくは直接リレーを制御しないようにしてください。


  DUTの電源をオン/オフした場合の解析ウインドウ

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