Webマガジン Vol.6 - Sept., 2013
業界最小クラス、高精度 GPSレシーバ付き小型10軸慣性センサ
GPSレシーバ付き小型10軸慣性センサ VN200シリーズ
今日、被災地域や噴火などの人が入り込めない危険な地域を上空から調査を行う無人航空機(UAV: Unmanned Aerial Vehicle)が使用されています。無人航空機はこの様な調査用途だけでなく、一般の方々の上空撮影や農薬散布まで様々な場面で活躍しています。 その様な無人航空機が働くための重要な機能の一つが機体の姿勢制御です。機体挙動の制御は一般的に慣性計測装置(IMU: Inertial Measurement Unit)と呼ばれるセンサが働いており、この慣性計測装置は基本的に3軸ジャイロセンサ、3軸加速度センサによって機体の挙動をセンシングしています。
またミサイルや潜水艦等に使用される高精度なセンサは慣性航法装置(INS: Inertial Navigation System)と呼ばれ、加速度計で検出する加速度から距離を求め、ジャイロセンサで方角を検知し、移動距離と方角を明確にすることで、動き出した地点からの距離を正確に算出することができます。しかし、移動距離が長くなるにつれて、誤差が蓄積され、算出された位置からと実際の位置とのずれが大きくなるため、GPSなどを用いて補正する機能を付属させることが一般的です。
ベクターナビ社のVN200シリーズは世界最小、最軽量クラスの高精度なGPS補正付きのINSです。また3軸ジャイロセンサ、3軸加速度センサだけでなく、3軸磁気センサ、気圧センサを内蔵しています。またこのVN200シリーズは表面実装タイプや堅牢パッケージタイプでの提供が可能です。さらにVectorNav社独自の優れたカルマンフィルタアルゴリズムによりドリフトフリーを達成し、様々な誤差補正を行い、移動体の的確な挙動情報を算出するVPE2.0(Vector Processing Engine)をボード内で提供します。